かぼちゃ9
読んだ漫画の感想をちょいちょい書き溜めてる。
ほとんどが未完のままフォルダに投げ込まれてるけどたまに完成してるのもある。
- 作者: 岩永亮太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: コミック
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受験期に気がふれて参考書代からお金を出して買いだしたパンプキシザース。
水戸黄門のようなよくある人情劇が気に入り今まで読んできたが、ここ数巻で作品の質が変わった気がする。
ほぼ3巻にも渡りひとつのストーリーが描かれていてなかなか事件が解決しないので関心が薄れていた。
しかし今までゆっくりと流れていた各々の出来事が9巻で一点を目指し急速にまとまりつつある様を、物語のキーでもある列車での戦闘シーンと重ねることでスピード感のある展開を演出しているのが何とも心憎い。
話が長編であったこと、陸上3課の総力戦であったこと、アリスとオーランドの関係が1つの形を成したことなどを感じ取りながら読んでいるとこれが最終話なのではないかと本気で疑ったほど作りこまれた非常に面白い話だった。
以上が総評で細かいところを取り上げると以下の点がよかった。
3課全員が各々のキャラ、立ち位置をフルに活かす演出があったこと。
アリスは部隊長としてヒロインとして複雑な心境を、オーランドは不器用ながらの精一杯な姿を見せ、
オレルドは話の中心でもある女心の解釈をする役を、マーチスは隊の制止役を蔑まれることを覚悟してまで買って出る役を印象的に演じていた。
あとオーランドの戦闘描写がえぐさを増していた。これは自分にできる事をすると決意したオーランドの姿を色濃く伝えるいい描写だと思う。
そして今思うとこの話に移るときのさり気なくも何かを予感させる手紙の描かれたコマは作者の本気を垣間見た瞬間だったといまさらながら思う。
蛇足
久々のメーネの登場に心が躍った。少尉の振り回すメーネはとても絵になる。
だが何よりもかっこいいと思うのは少尉の脚甲だ。メーネを蹴り上げるための仕様ですらよい活躍だったのに、
今回は走る車から飛び降りズザーするために活躍した。欲を言えばもっと火花が散るような演出があってもよかった。
独り言
・久々にACfAやってたらアンサラー戦でフリーズや大きな処理落ちにあって残念な気持ちになった。
・おせんドラマ化の影響か、漫画がごっそり消えてて買えなかった。残念なキモチになった。
・水泳の派遣選考大会に通ってたスイミングスクールから選手が出てて驚いた。