見えにくい

告知
2月15日(日)
東京ビッグサイト 東1ホール
スペースNo.き18b
中大げんしけん


海辺で寒いので防寒対策必須かと。



REIDEEN
レンタルショップが月曜半額を打ち切るというので慌てて借りました。
巷では酷評が目立つ作品。一言で片付けるなら強引な展開で薄味すぎる。だそうです。


とりあえず東京MXで打ち切られた10話まで見ました。
主人公が謎の文字で綴られた石版の文字を読めてしまったり、唐突に湧いて出る発想からライディーン武装を見つけたりという裏づけの無い偶然ばかりで成り立っているのが見る人によってはもどかしいかも知れません。侵略を試みる宇宙人についての説明なんかも一切ありませんし、何より侵略を受けている日本が黒幕を探ろうという行動をせずただ迎撃することばかりに奮闘しています。相手が未知である場合人間同士の戦争と違ってある程度存在を確立するための知識を与えないと視聴者は置いてけぼりを食らいます。
そういったバックグラウンドの充実なしに敵が現れる→ライディーンや自警隊が撃退→めでたし→敵が現れるの繰り返しで10話まで来ています。


少し話がずれます。
アニメ(地上波で放映されるもの、ただし契約chも含む)って理解されるのがすごく困難な分野じゃないですか?
絵画、文学、映画、ちょっと砕けたところでマンガなどは多かれ少なかれそれひとつにお金出して鑑賞するわけでそれなりにストーリーや主題を探ろうという意識があると思います。しかしアニメはどうでしょう?ほぼ無料で見れるものでありバラエティ感覚でただ見るだけの人も多いと思います。NHKの某検証番組では絵画に興味の無い人が展覧会を楽しむコツとして「買う気になって鑑賞する」ということを言っておりました。ようは損益を前にしないと食いついてまでその作品の意味を探ろうなんて人はよほど好きで真剣に見る人以外にいないですし、そうなるとその他大勢にはその作品が内包する意味というのものは伝わらないのだと思います。
監督が世間からの批評ついて色々な発言をしますがそれはどの範囲の人間に、視聴者に対してなのでしょうか?先に述べた地上波アニメという現状においてこればっかりは仕方の無いジレンマだと思います。というよりただ見るだけでも視聴者が増えているということをアニメ界の進展と捉えるのもひとつの考え方ではないでしょうか?そういった新しい層をどう扱うかで作品の方向性がだいぶ変わると思います。


ここで話を戻します。
REIDEENが注目されるとしたら視覚的要素があると思います。
ヒロインのオフショット写真ばかりが流れる映像とドラマに使われそうな主題歌などおおよそロボット物とは思えない、むしろ恋愛ものの匂いがするOPはかなり印象が強いです。どんな攻撃を受けても無傷で黄金に輝くライディーンと襲来するごとに力を増す異形の敵メカ、さらに割って入るも無骨なデザインで全く役に立たない政府のメカというこの三者の関係は現代の人間では太刀打ちできない力の差がそこにあることをデザインと性能でよく表していると思います。あとは主人公とヒロインの絡みのなさや周りの人間のさばさばした感じは必要最低限の演出はテンポを損なうことがありません。ようは分かりやすさと惹きつけるもので支持を得ようとしたのではないでしょうか?充実しないストーリーもそれを追求するあまりさばさばしすぎた結果なのかもしれません。



独り言
弱気になってはダメだ。
ピンチのときこそ冷静になろう。
verうpまでにはモチベ回復せねば。
そのうち戦果報告などしたいですね。